掃除の知恵

台所、風呂、トイレ等の掃除方法の紹介、快適な暮らしに必要ないろいろな掃除方法がたくさんあります。

招待券 (#1 : 夜想曲)
招待券 (#1 : 夜想曲)  Invitation (#1 : Nocturne)



Design & Copyrights : RESTIR midtown, Japan


まぁ、現実なんて残酷なる耽美なる世界。

メタリックシルバーのアルファ・ロメオ C8スパイダーを駆る女性を某所夕刻に見た。
さっそうと首都高ランプに消えていったその姿は、多分一生忘れられない風景となるであろう。
何となくその後、その日は気分が良かった。単なる妄想的な気分がハイになっただけだと思うが。
家に帰ると某所から Private Sales のインフォメーションが届いていた。 ここは実に今の世界経済とは
似つかわしくない商品が沢山並ぶ。モノ的には触手を誘うモノが多くあるが現実に使用(着用)出来る
モノが自分には少ない。ただ欠かさず購入しているモノもある。夕刻、少し夕陽に当たるあのアルファ
を駆る女性を思い出していた。 住む世界が違うし、その世界に住みたいとも思わない。 憧れすら抱か
ないが、惹きつけられる人は魔宮の如くに吸い寄せられてしまう世界。
リッチな世界は世代交代をした。 所謂、ニュー・リッチな層がここ数年日本でも持てはやされた時期が
あり、IT長者が出現した。現実の金より株という市場にギャンブルを打ち、一喜一憂し極少数が成功を
した時代、そんな時期でもあった。
そんな世界は自分に取り、何の魅力も無い世界。

招待券と一緒にA2という大きめのフルカラー・パンフが同封されていたので、 そのパンフをパラパラと
めくり、気をいれず眺めていた。
何だか擬似セレブのような感覚に捕らわれるそのパンフを見ながらニュースではスーダンの貧困を伝
えていて、同時に出現した二極化したこの世界はリアルとネットワークの社会に思えてきた。
この夜、 ヘルムート・ニュートンの退廃さとジャン=フランソワ・ジョンヴェルのエロスを音で表現したく
て、キーボードの前に座るがどうも気が進まなくなる。
そんな夜は自分に取り、何の魅力も無い世界。

夜は長い。特にもの思いにふける夜は長い。
聴きなれた真空管アンプの音をソリッドステートに変え暫し音に酔う。部屋の空気が緊張してくる。
やたらエコロジストを気取る車会社の宣伝。やたらエコノミストを高らかに謳うアパレル業界。不景気
だから大人しくしていろ、という風潮が世に浸り薄汚れた灰色の世界を築いていく。 そんな風潮を聴
いている音楽がかき消してくれる。 贅沢は金で達成せずとも時間で達成出来ることを何故人は知ら
ないのか?政府が今年くれた定額給付金、即時使い果たした。使用目的は政府のご要望通り高級
料理を頂いた。たった一時間そこらで貴重な税金を腹の中に収めた気分は何も無い。似非経済評論
家や、元教授で経済対策に狩り出された資本主義万歳人間達のたわ言や施策など、愛想笑いに近
い。国民を金やモノで釣る、お代官様よろしくだ。
一時「流行った」中国産不買運動はどこゆく風。 今は又、中国製品がなければ金縮主義が立てられ
ない日本国民。「エコ」と謳う文句でポイントを稼ぐ企業は今日も二酸化炭素を大量に空へばら撒く。
そんな素敵な時代に今、生きている。夜は長い。こんなことをいくらでも考える時間がある。

自分は車を止めた。運転するのをやめた。大の車好きがそうした。何だかもう充分車を楽しんだのと
ゆっくり景色を見たくなったからだ。何もエコに協力はしていない。
運転をしていては、 ましてマニュアル車しか運転をしない自分はいくらオープン・カー好きといえども
運転中、景色を実際堪能することはあまり出来なかった。
そして今、電車なるものに乗って移動している(バスは乗り方がよく分らない)。 よって景色がよく見
える。厄介なのは自分の世界が作れないことだが、そこは割り切っている。
中国産の製品、特に飲食関係では今でも絶対に手を出していない。 結局、懐の皮算用で中国産を
買う消費者は制御出来ないわけだ。 世界経済がどうのという問題ではなく、世界のプラントが中国
無しではやっていけなくなってきた証拠だ。
贅沢なんて人により意識が違う。そう、夜は長い。こんなことをいくらでも考える時間がある。

美しい香り、ほのかな暖かさ。余暇に高級品。
どれも贅沢。
あのA2のパンフはそれらを内包してこの手の中毒者を探している。 冷たく眺める自分は夜明けを待
っている。

tokyo mid-town, roppongi, marunouchi...
大人向けのテイストを発する地。そこには大手銀行も立ち並ぶ。怪しい業種も巣食う。
商社がその地域に事務所を構えると「一流」になれる。贅沢とか一流とかは群れをなすようになって
きた。実にツマラナイ。
そのツマラナイ場所から招待状が届いた。

行ってみるか、この国の虚飾に包まれた世界に触れる為...
時として毒は美味かもしれないから...


           \"love deluxe\"  Sade  (1992)


墨絵の如く音数を極限まで減らした大人のポップス。そこには都会的センスとリゾート的な味わい
がある。そんな表現が似合うであろうSadeの音楽。
このアルバムの前で、時は蜃気楼のように流れ、贅沢な時間が音と共に訪れる。
音楽以外の要として、制作協力及びエンジニアリングでマイク・ペラが起用されている点も重要だ。
(彼は日本のドリカムの楽曲にも参画をしている)
美しい深海、ゆっくり流れる波、静かな白い海辺、黄金色に輝く街並み ・・・ そんなイメージをこの
アルバムは醸し出す。
文章にするのはこれ以上ヤボなので後はアルバムを聴いて贅沢な大人の世界をご確認願いたい。
尚、前作 \"Stronger Than Pride\"(1988) は音楽ファンならば必聴盤。


リードするのは最近やめにしている。静かな時が最近好きだから。


RIN





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